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沖縄住まい/不動産コラム

2010年05月27日

地震時に最も揺れる場所(フロア)



2010年の沖縄は2月に100年ぶりの震度5弱を記録する大地震があったと思えば、昨日の夕方も大東島で震度4、座間味島で震度3を記録する比較的大きな地震があって、もはや「大きな地震が少ない沖縄」というセオリーは崩れつつあります。加えて先日のニュースでは宮古島周辺で大地震が起こる可能性があると発表されましたし、沖縄生活でも地震は頭に入れておかないといけませんね。海に囲まれているので地震時の津波も考慮しないとなりませんし。


それはさておき、そんな地震時で最も揺れる場所。今回はそれを綴っていきたいと思います。建物の種類や構造によっても変わりますが、基本的にはその高さで決まるところが多いです。

最も低い一戸建てなどの建物は地震時には地盤の揺れがそのまま建物に伝わるので、免震(地震の揺れを建物に伝えない工法)や制震(地震の揺れを1ヶ所に集中させたりして揺れを制御する工法)を施していない限り、木造でもコンクリート造でも揺れはそんなに変わらないと思います。

10階建て前後のマンションになると基本的に剛構造(コンクリート造など)なので、その揺れは地面から遠ければ遠いほど強くなる傾向があります。いわゆる振り子的な揺れ。つまり最上階が最も揺れ幅が大きく、実際の地上面での震度以上の揺れを感じてしまうかもしれません。といっても基本的に「剛」なので、その震幅もそれほど大きくはないかもしれませんが、あとはその揺れを制御する構造を組み込んでいるか否かで大きく揺れも変わります。地震が怖い方はできるだけ下のフロアに住まれた方がいいかもしれませんね。

そしていわゆる超高層。一般的に超高層とは20階建て以上のものを差しますが、このレベルになると剛構造だと柱や梁があまりに大きくなるので、基本的に室空間を確保するために柔構造にすることが多いです。つまり地震などの揺れを剛構造のように「耐える」のではなく、柔構造にすることにより「吸収する」工法ということになると思います。そのため、剛構造とは揺れ方が根本的に変わってきて、剛構造が最上階が最も揺れが大きくなるのに対して、柔構造だとその中間階が最も揺れが大きくなる傾向があります。つまり振り子のような揺れ方ではなく、地上部と最上部を固定して中間部分だけ激しく揺れているような感じ。なので超高層の場合は最上階に近いと逆に揺れは軽減され、中間階が最も激しく揺れることが多くなります。といってもやっぱり地上に近い階に比べると最上階はかなり揺れますが、中間階に比べればまだ軽減されていると思います。


実際のところ、建物の高さとその構造によってこの揺れ方はかなり違いがありますが、マンションで地震が心配な方は基本的に地上が近いフロアがベストですが、超高層の場合は中間階は避けた方がいいかもしれません。

ちなみに超高層の場合は地震時の揺れはそのように最上階付近だと中間階よりも揺れは少なく感じるかもしれませんが、逆に通常の風などによる揺れ(結構あります)は最上階の方が大きくなる傾向があるので、その点も考慮が必要かと思います。加えて最近は免震構造を導入するマンションも多いのですが、基本的に地上に完全に固定していない工法なので、地震時は揺れを伝えないので快適ですし安心ですが、逆に通常の風でも建物が揺れて(動いて)しまいますので、免震構造といっても何でも「いいもの」とは言えません。とかく強風吹き荒れる台風が多い沖縄ではこの免震工法はちょっと考えものかも?

建築家として個人的には免震構造よりも揺れを制御する制震構造の方が良いと思うんですけどね。制震構造は基本的に構造は一般的な建物と変わらないので、その風揺れも少ないですし、地震時はその揺れを感知して揺れさせないようにコントロールするので、様々な揺れに対応できると思います。

といっても最近の超高層は何も言わなくても制震構造が導入されているものが多いですけどね。免震構造は根本的に工法が変わるのでかなりのコストアップになりますが、制震構造は既存構造に付加するだけのものもあるので、コストはそれほどアップになりません。効率的にも設計の自由度としても制震構造はいいと思います。

その分、いろいと構造的に難しくなりますからね。構造を熟知していないと導入できませんので。


まぁ制震構造か否かはなかなか分かりにくいですが、超高層の場合免震構造にこだわる必要は無いと思います。先の10階程度の一般的なマンションや一戸建てなどの低層建物については免震のメリットはあると思いますが、超高層になると先の話のように風揺れの可能性もありますので、一長一短だと思います。中には免震に風揺れを制御する制震も行うものもありますが、そこまでしなくてもいいような気も・・・

地震大国日本なので、地震に対する備えはあった方がいいとは思いますが、その建物の特性によるところが多いので、あとはその設計者次第かもしれません。

とりあえず、もし超高層にお住まいになって地震の揺れを気にされる方は中間階は避けた方がいいかも?風揺れを気にされる方は超高層はおすすめできないかもしれません。

そういう意味でも一戸建てが一番なのかな(笑)。免震があればない良し!ちなみに最近は一戸建てならあとから免震化することも可能ですからね。

日時: 2010年05月27日08:39|不動産:住まい・家・建物

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